SHOCK ’04,2,15
〜そしてSHOCKは、カンパニーと共に〜
SHOCKはホントに素晴らしい。見るたびに新たな感動がある。
基本は同じ話なのに、毎回違うお芝居を観てるような気になる。
それだけ、カンパニーの皆さん、スタッフの皆さんの、さらに上を目指す気持ちの表れなんだろうな。と思う。
そう、今回私は、とっても『お芝居を観た』という感想なんです。
ショーではなく、舞台、お芝居。私はそれが嬉しい。成長したSHOCKを、とても感じたんです。
今回も、様々なシーンが変わってました。
まずはオープニングから違うっ! オーケストラの方々が出てきて、指揮者光一の登場かと思いきや、
そこには光一君の姿はなく、「どっから、いつ出てくるんや?」とそわそわしていると、
天井から、白い煙がモクモクと。その煙に包まれるように、白くて楕円の物体が、同じく天井から降りてくる。
私はまた、その固まりの中から光一君が出てくるのかと思い、「コンサートのオープニングみたい」と思ってた。
(当たらずとも遠からずだったよなぁ。今思えば。)
その固まりは、例のコウイチの兄の顔を映す、白いお面だった。
「げっ。このお面、今回も使うんや。しかも、オープニングかいっ(笑)」とツッコンだのは言うまでもない。
もちろん、心の中でね。(^_^;)
真っ暗な中、兄がこれからを予感させる話を語ってる周りで行われる、幻想的なダンス。
もうそれだけで、「おぉ〜、今回のSHOCK、またなんかやってくれるんや」と期待させるに十分な演出でした。
お面の兄が話し終えたと思ったら、その面の影から本物の兄が空中ブランコに乗って登場。
あっ。金髪。やっぱ兄ちゃんは金髪ね。いや、いいけどね。(独り言です。)
でさぁ。私ったらココで、また、思うつぼにハマっちゃって。(苦笑)
兄が話してる途中、ブランコから落ちたのさ。「あっ」っていう小さい叫び声と共に、後ろへ。
あたしゃ、ホントに落ちたと思っちゃって、マジびっくりしちゃったよ。
そのまま舞台に着地したから、すぐ気が付いたんだけど、ってか、始めから演出って気づけよっ!っちゅう話ですね。
ホントその通りです。我ながら、自分のバカ正直さ加減に、情けないっす。
初めて見たときの柱にぶつかるシーンといい、今回といい・・・f(^_^;)
でもさっ。きっと私以外にもいると思うの。このシーンにドキッとした人。ね?いるよね?・・いるよねぇーっ(>_<)
そんで、この兄がご挨拶。ほほぉ・・今回は兄から始まりですか。
パンフレットもそうだったけど、舞台上でも、過去4年間のSHOCKを振り返る。
きゃぁ〜、剛君も出てるじゃないのっ!しかも、結構アップ。
SHOCK見に来て、剛君の顔が見られるとは、思ってなかったっす。とっても得した気分♪
でも、なんで過去の作品振り返ったりしたんやろうか?集大成?区切り?う〜ん・・
そして、まるで映画のタイトルがスクリーンに映し出されるようにして、今回のSHOCKが始まったのです。
今回ホントに色々変わってた。なんて言うんやろう。カンパニーみんなが出てた。
いや、前からみんな出てたんやけど(笑)そうじゃなくって、前はすっごく光一君の負担が大きかったと思うの。
(ボキャが少ない自分が、とっても歯がゆいんだけど。上手く伝わるかな?)
今までは、全て光一君が引き受けてるって言うか、光一君のSHOCKって感じがどうしても強くて、
まぁ、光一君を基本的に見に来てる自分なんで、何気にそれは嬉しいことでもあった訳なんやけど。
それが今回は、MAが話の中心に参加してるってコトがすっごく大きかったと思うんだけど、
光一君以外の人の出番が、増えたような気がする。私的には、翼君の出番も増えたような気が。特に1幕。
それがね、凄く気持ちよかったの。カンパニーみんなで、この舞台作ってるんや、って気がして。
光一君が前面に出てる、光一君のショーなら、ソロコン行って見ればいいわけで。
でも、これは、みんなで作ってる舞台なんやから、もっと、みんなの肩に分けてもいいんだよ。
って言うのがあって、それが今回、実現された感じなんです。
前までは、光一君のあまりのかっこよさが凄すぎて、インパクト強くて、
かっこいい〜っ、凄い〜っ、ってのが感想のほとんどだったんですけど、もちろん今回もめっちゃかっこよかったけど。
今回は、他の人も頭の中に残ってるって言うか、・・・あ〜っ、やっぱり上手くかけない。
とにかく、私は今回の構成が、今までの中で一番好きだな。うん。ってコトなんです(笑)
コンサートの時にも思ったことだけど、MAが参加すると、すっごく舞台にキレが出るんだよね。
MAとABC最高。あのダンスとアクロバットと動き。それを売りにしてるチームだけのことはある。さすがです。
おかげで、舞台がとっても迫力のあるものになってた。と、私は思ってます。
シャープですっきり、引き締まったって感じ。でもパワーもある。みたいな。
そしてABC。DreamBoyにも出てたから、SHOCKはMAのお手伝い程度かなぁと思ってたんですけど、
とんでもなかったです。ABCの皆さん、ごめんなさい。めちゃめちゃ出てるじゃないですか。
彼らを見てると、ホント、若いって素敵♪と思っちゃう、おばちゃんモードな自分です。
ツアーのシーンも、さらにダンサブルな感じで、とっても良かったです。
何気に後ろで、尾藤さんがジャグリングの腕を披露してくれてて、楽しかったっす。
翼君も、ダンスの勉強してきた甲斐があってか、前より堂々として見えました。あぁ、かっこいい・・
今回は、この辺で、家族構成の説明をするって言う、初めての方にとっても優しい工夫がされてました。
確かに、めっちゃややこしい家族構成やもんな。何回見ても、一瞬悩むときあるし。(私の頭が弱いせい?・笑)
これを、秋山君がするんやけど、もう、アッキー最高っ!めっちゃおもしろいっ!!
今回、アッキーは、思いっきり笑いのツボ担当やったね。あらゆるシーンにちりばめられた、アッキーの笑いのツボは
私的にかなりハマりまくりで、涙流して笑わせて頂きました。
帰ってきた翼君をMAメンバーで隠すシーン然り、謎解き前の翼復活おめでとうシーン然り(爆笑)
はじけまくり。で、締めるとこはきっちり締める。ホント、アッキー最高っす。
そうそう、今回、もう一人はじけてた方がいらっしゃいましたわ。風間君。姉夫婦が船に乗ってない理由を説明するシーン。
ホントにはじけまくりで、その台詞の言い回し加減が、素晴らしくおもしろかったです。
夫婦役をやってた町田君とアッキーも、たまらなくおもしろかったぁ。
でも、おもしろいだけじゃない。おもしろさはオマケだもんね。決めるとこは、思いっきり決めてくれます。
今回でとても印象に残ってるのは、効果音とレーザーの使い方。すっごく効いてる。効果抜群っ!!
ジャパネスクの炎が付く瞬間とか、刀が落ちる音とか、めちゃめちゃかっこよかったです。
竜神もかっこよかったぁ。今までのは正直ちょっと・・・って感じだったんだけど、今回はかっこよく感じました。
なんでかなぁ。ちび竜がローラースケート部員で出てきたのにはびっくりしたけど。(笑)
やっぱ。レーザーが効いてたんやと思う。刀に当たった時のレーザーが、すっごく良かったんだよね。
竜神を討ち取った、竜神に勝ったことが、とても象徴的に印象づけられる演出になってるって言うか。
竜の頭に乗って、竜を突き刺すとことかも、めっちゃかっこよかったわ〜♪
(はぁ・・・自分の表現力のなさに、悲しくなってきたよぉ(>_<)ヽ )
そして、そして、そしてっっっ!!なんと言っても弁慶の階段落ちっ!!
目の前であの光景を見たときには、もうマジ、心臓止まるかと思うくらい、固まってしまいました。
少なくとも、手は口に当てられ、息は止まってたね、私。
だってっ!ほ・本人がっ、光一君本人が、階段落ちしちゃってるよぉぉぉっ!!!!
ってコトは、毎回あの長い階段を、ご本人が、落ちちゃってるってコトだよね? ぎゃぁ〜〜っ(>_<)
練習とかも入れたら、いったい何回あの階段を落ちていらっしゃるのか・・・ 考えるだけで怖い。
いや、確かにね、前見たときとか思ったさ。
「オイオイ、入れ替わってるの、丸わかりだよ。ズボンの裾から見える足首が、あまりにも違いすぎだよ。
せめてもうちょっと、同じ体格の方にやっていただきたいよねぇ。」 ってね。
でもっ。だからって何も、本人が落ちることないじゃないかぁぁぁぁっ そんなコト言った覚えはないぞっ
見てるこっちの身にもなってくれっ!(落ちてる方の身にもなれっちゅう話なんですけど・・)
そこまで身体張らんでも、充分やってるじゃないですか。
でも。同じ体格の方を探すのではなく、「じゃぁ俺がやる」という結論を出してしまうあたり、
光一君らしいと言えば、らしいような気もするんですけどね。(涙)
身体は大丈夫なんでしょうか。怪我してるんじゃないでしょうか。それでも「なんでもない」って言うんでしょうけど。
もうね、ホントに、ホントに心から、無事千秋楽を迎えられるよう、お祈りいたします。
その弁慶での最初のシーンで、金色のかぶり物のトコに、突然光一君が現れるってヤツ。
前は出てくるとこがわかっちゃったんですけど、今回は全然わからんかった。素晴らしいっ。
あなたが腕を上げたのか。私の見る目が落ちたのか。あなたですよね、間違いなく。ホント、凄いです。
セレクト演目は「ハムレット」でした。
このセレクト演目。宣伝の仕方間違ってるよね。だって全然セレクトちゃうやんっ!なんちゃってセレクトやんっ!
あんな、まどろっこしい手を使うくらいなら、セレクトって言うのをうたい文句に宣伝すんの止めたら良かったのに。
こっちは、何を選ぼうか、ワクワクしながらその日を迎えてるって言うのにさ。
「9演目用意してあります。でもどれをするかは当日のお楽しみです。」
ってしてくれた方が、良かったし、その方が、今回のやり方にあった宣伝やと思うんですけど。
今回のこの試みは、とても楽しみのふくらむ新しいやり方で、それだけでも、充分価値があるんじゃないかというできで、
ホント素晴らしいと思います。だからこそっ。宣伝方法をもう少し考えて欲しかったと、思わずにはいられません。
・・・とまぁ、愚痴はこのくらいにして(笑)。
ハムレット、最高でした。まず、衣装。まさに王子♪ふふふ。王子が王子の格好して王子演ってるよ。みたいな(笑)
と、そんな軽い感想は一瞬だけで、演目が演目だけに、緊迫したあの演技。すぐに引き込まれてしまいました。
「生か死か、それが問題だ」という、超有名な決めぜりふも、めっちゃかっこよく決まってました☆
芝居も、迫真の演技って感じで、ホントに、これ単作で、フルで見たいくらいです。
ピンスポットの中で叫ぶシーンとかね、ホント凄いの。胸にくるって感じ。
最後の母上と義父を殺すシーンとかもね、息をのむって感じで、見入ってしまいました。めちゃめちゃよかったっ!
あー、くそっ!きっと他のもすっごくいいんやろうなぁ。見たいぃ〜。他のも見たいぜっ!!
これは是非DVD化して頂いて、他の演目も見せて頂きたいです。
1幕終わりの、前回は藪君が歌ってた、ジュニアのソロシーン、今回はABCの河合君が歌ってたね〜。(あってるよね?)
河合君の歌声、初めて聞いた気がするよ。聞いたことあったかも知れんけど、意識に残ったのは今回が初めてやな。
結構いい声だったよなぁ。今後が楽しみっす。舞台するとレベルUPされるもんね。
2幕。兄のインペリアルガーデンシアターとワールドアドベンチャーはさすがのかっこよさですね。
ダンス、ダンス、ダンスっ!踊りまくりぃな光一君。これでこそ光一。これでこそSHOCK。
同じ曲でもダンスが違うんでしょうか。新鮮だった気がします。
進化し続けるSHOCKを、ココにも垣間見たような気がします。
ファンは欲張りです。これだけ踊りまくるのは、すっごいことに違いないんだけど、
前回、めちゃめちゃハードなダンスの嵐を見せつけられ、またそれがとても印象的だったので、
今回同じくらいなダンスを見ても、前ほどのインパクトは感じなくなっちゃってる。
でも、これだけハードなダンスを、当然のようにやってのける彼は、やっぱり凄いんですよね。間違いなく。
崖の上のシーン。ココで「消えない悲しみ消せない記憶」持ってきましたかぁ。おぉ〜。
いやぁ、この歌、アルバムで聞いたときに、すっげぇSHOCKチックな楽曲だなぁって思ってましたけど、
ココまでハマるとは思ってませんでした。
正直、翼君大好きな私としては、このシーンの翼君ソロ「行カナイデ」がたまらなく好きだったんです。
だから、この曲がなかったってコトは、少し寂しかったりもするんですけど、でも、でもっ。
おかげで、翼君の歌う「消えない悲しみ〜」を聞くことができて、かなり感動です。
翼君の歌声に会わせて踊るコウイチ。なんて美しいんでしょう。はぁ・・もう、美しすぎです。
しかもその後、光一君と一緒に歌っちゃってるじゃないですかぁ〜っ!!きゃぁきゃぁきゃぁ〜♪
この曲、亡くなった彼女のことを思ってる歌ですよね。ってか、少なくとも私はそう思ってた訳です。
なのに、この曲ってば、このシーンの為に書いたの?って思うくらいピッタリはまってて、びっくりしました。
えっ?ホントにそうなの?どうなの? 気になるよぉ〜。
このシーン、ツバサの心を溶かす役が、兄からコウイチになったんだけど、私はこっちの方が好き。
このシーンね、曲がピッタリはまってたって言うのもあると思うんだけど、
私ってば、すっごく感情移入しちゃって、マジ、涙ぐんでしまいました。
良かった、良かった、感動しました。でも、最後に落ちてくる花は、今回必要あったんでしょうか?
「行カナイデ」は聞けなかったけど、「Get Down」は聞くことができてなんか懐かしくて嬉しかったぁ。
この曲も、元々はSHOCKの曲だもんね。翼君だぁ〜(=^0^=)うふふ。(わけわからん)
この辺りのアッキーもすっごくおもしろくて、さっきまで感動で流してた涙が、笑いの涙に変わったよ。
コウイチがツバサに渡す網網ドレスのくだり。下ネタ炸裂で大笑いさせて頂きました。
こういうの好きだね〜、光一君。翼君もついていけるようになって、大人になったねぇ(笑)
みんなの引きっぷりもおもしろく、姉さんが笑いすぎて、台詞カミカミだったのにも、さらに笑わせて頂きました。
そのドレスを使ってダンスするあたり、翼君たらお茶目でかわいい〜♪
新しい演出でおもしろかったシーンもう一つ思い出したっ☆
赤いロングジャケットを羽織り、サングラスをかけたコウイチが、インタビューに答えるシーン。
これ本気でおもしろかった。(=^0^=)
記者さんには下手に、腰を低くね。なんて前振りのあと、スーパータカビーなコウイチ(笑)
カメラさんの前で、バッっとジャケットを開いて胸を見せるとことか、最高におかしくて。
そういえば、代わりに、著作権を巡るシーンはなかったなぁ。あんまし気にならんかったけど。(笑)
ラストの兄が昇天していくシーンは、なくせないんでしょうかねぇ。私どうもあのシーン苦手っす。
あの、金髪カツラかぶった光一君が苦手だからかなぁ。う〜ん・・・兄には成仏してもらわなあかんしなぁ。
この辺の演出、もうちっと考慮して頂けると、私的には嬉しいんだけどなぁ。
そして最後のショータイム。薄荷キャンディー。アップテンポにアレンジされた新鮮な曲が聴けて、凄く楽しかった。
自然と手を打ってしまうような、楽しい感じで、とっても良かったです。
アレンジで、こんなに曲の印象って変わるんですねぇ。コンサートでも多々思ったことですが、改めて、
彼らの音楽センスには、感動させられまくり〜なチョー素人な自分です。
なんか、今までは、かっこいい、凄いって言うのばかりが印象に残る感じだったのに、
今回は凄くストーリーとして、全体が印象に残った感じです。
光一君一人の肩に乗っかってたものが、カンパニーみんなにも少しずつだけど分けられたような気がして
私は、今回のがとても好きです。
カンパニーのみんなのレベルがとても高くなったような気がします。
素晴らしい舞台をありがとうございました。凄く、すっごく、楽しかったです。
また、お会いできるよう、私も頑張りたいと思います。(←チケ取り?(笑))