直線上に配置
 ロス到着〜アーチーズ国立公園


 
第1日目/5月 3日(金)

  Los Angeles 到着 ⇒ Santa Monica海岸 ⇒ Barstow (カリフォルニア州)

                     
                                     
  いきなりロスでフリーウェイにデビュー

 12時25分、JAL062便は予定より1時間20分遅れで目的地のロサンゼルスへ到着。
当初の予定では、サンフランシスコから入ろうと考えていた。ロサンゼルスはバカでかい都市という印象があるし、サンフランシスコなら空港にしても街にしても比較的こじんまりとして馴染みやすいかな〜と思ったからだ。飛行機の予約の関係で、仕方なく(?)ロスからにしたのだった。
  出入国検査の後、空港からは Hertz (ハーツ・レンタカー)のシャトルバスにてレンタカー営業所へ。日本出発前に予約しておいたのは、Fクラス(Ford Taurus クラス)であったが、ハーツの好意で差額なしで上のIクラスへグレードアップしてくれた。車は、
「リンカーンLS V6」であった。ハーツのドライビング・クーポンを使っても、1週間で約1万円違う。3週間プラス1日分のレンタル料で30,500円のお得でした。基本的な機器類の確認、操作の練習をして、いざ出発〜っ!。
  アメリカ横断ドライブ旅行であるからには、出発点は西海岸(太平洋)で、ゴールは東海岸(大西洋)にしないと納得できないので、ロス郊外の
サンタモニカ (Santa Monica)の海岸を出発地点にしよう!。
方向的には、ロス空港からは西になるので戻る感じになる。ロスの街を突っ切るように、サンタモニカへ。
海岸で記念写真をとって、旅行中の買出しをしようと近くにあったスーパーマーケットへ。
前半は砂漠地帯が多いので、クーラーボックスが必要であるとガイドブックに記載されていたので、探したが置いていないようだ。まあ、何とかなるだろうと、ミネラルウォーターだけ買う。
16時15分、サンタモニカを出発。ロスのダウンタウンを通過する頃は、ちょうど週末のラッシュアワーか、結構車が多い。初日でもあり、またフリーウェーにも不慣れで何回か出口を間違い時間をロスしてしまう。
トラブル発生!!。リンカーンのルームライトが急に消えなくなった!。
渡されたマニュアルを読んでも、「ルームライトが消えない時には、、、」などという項目はないし、いろいろと機器のスイッチらしきものを動かしてみてもダメ。もしかして、マニュアルの見方が悪いのか、あるいは自分の英語力に問題があるのかなと思い、ガソリンスタンドにいた若いお兄ちゃんに頼んで、マニュアルを読んでもらった。が、彼も原因が分からないという。(英語力の問題ではないようだ)
  I-15(インターステート15号線)を北に進めるが、ロス市内で時間を食ったのが響いたのか、初日の宿泊地と決めた
Barstow の町に着いたのは、午後9時少し前。お腹も空いてきた。
「Holiday Inn Express」の看板が目に飛び込んできたので、ここに決める。夕食は、道路を挟んで向かい側に「Bun Bay Restaurant」 というのがあったので遅い夕食をとる。
初日の安着を祝って、ビールとハンバーガー、タコスサラダでカンパーイ!。
ところで、リンカーンのルームライトの件は?
ホテルの従業員にも聞いたが、どうにもならず、結局、ライトがついたまま。まさか明日バッテリーが上がっているというようなことは、、、、。
その心配に加え、時差ぼけとモーテルが一部工事中で、夜中じゅう騒音がしてよく眠れず!。

                   
走行距離  146.4マイル (累計 146.4マイル)



 
第2日目/5月 4日(土)

  Barstow ⇒ Las Vegas (ネバダ州) ⇒ St. George (ユタ州)

               
          
ラスベガス市内の様子                             2日目の宿 Motel 6の受付

 多少の時差ボケと慣れない車の運転、モーテルでの騒音で目が覚めたのが6時45分。
フリーであった朝食もそこそこに出発。昨日消えなかったリンカーンのルームライト。朝、起きると心配ですぐに覗きに行くと、    、、消えていない!。 だが、エンジンはかかった。とりあえず、よかった〜っ。近くの Chevron のスタンドでガスを満タンにして出発。そして、またいろいろとスイッチ類をいじっていたら、突然、何とルームライトが消えた!。不思議。
  2時間ほどで
ラスベガス(Las Vegas)へ。本当は、ラスベガスに一泊できればゆっくりと街を見学できるのだが、この日は土曜日でもありホテルが混んでいることは事前にわかっていた。日中観光して、宿泊は次の目的地の近くでと計画していた。それで、フリーのパーキングがあったので、3時間ほど駐車して徒歩にて観光。メインストリートであるストリップ沿いにテーマパークのようなホテルを見て歩く。
夕方には各ホテルで無料のショーなどが催されるし、ちょっと運ダメシもしたかったのだが、そんな余裕はない。昼食は、ニューヨーク・ニューヨークでファーストフードを簡単にとる。
ラスベガスはいつも暑〜い。3時間歩くと、もう真っ黒に日焼け。帽子と日焼け止めは準備してあったが、明日は念入りに日焼け止めを塗ろう。
  リンカーンの「クルーザー機能」も慣れてきたので、フルに利用する。足が楽ちんである。
ラスベガスからI-15を北へ向かってのドライブ。制限速度75マイルの表示が出てくる。
キロで言うと、130キロ弱である。周りの景色が砂漠状態から峡谷の雰囲気に変わってくる。いよいよ国立公園グランド・サークルの中に入ってきたという感じである。
St. George の町の入口にあったビジターセンターに寄ってみたが、5時を過ぎていたので閉まっていた。
  「Motel 6」 を見つけたので、今日はここにする。
部屋もこぎれいで、料金も良心的。朝食はつかないが、コーヒーのサービスがある。氷も自由に利用できる。今回は一度も利用できなかったが、プールもある。コインランドリーがあるので、洗濯が必要な時は特に便利。洗濯に1ドル、乾燥に1ドル。洗剤は日本から持参したので不要であったが、これも50セントで販売している。
  夕食はイタリアンにしようと、モーテルの係員に聞いたが、ちょっと離れているようである。
暗かったからチェックインの時には気が付かなかったが、なんと、隣りに中華レストランがある。今日は、中華で決まりである。やはり中華は口に合う。ボリュームたっぷりの中華を食べて寝る。

                   走行距離  280.3マイル (累計 426.7マイル)



 
第3日目/5月 5日(日)

  St.George ⇒ Zion N.P. (ザイオン国立公園) ⇒ Bryce Canyon N.P.
   (ブライス・キャニオン国立公園) ⇒ Escalate


                         
     
ザイオン国立公園のナローズ    こけしを並べたようなプライスキャニオン

 今日は少し早く出発しようと、昨晩モーテルのフロントにモーニング・コールを頼んでおいた。
6時に頼んでおいたのだが、掛かってきて自分の時計を見たら5時ではないか。オイオイと思いながら電話を聞いていると、「6時にコールを依頼されましたが、カリフォルニア州とは1時間の時差があります。あなたがご存知だったかどうかは分かりませんが、6時に依頼されましたので6時にコールしました」と、ご丁寧なコメントつきのモーニング・コールであった。
いずれにしても、ちょっと眠いな〜っ。
朝食なしのモーテルなので、近くのガススタンドにて給油のついでにパンとコーヒーを買って車の中での朝食とする。
  ナビを「Zion Canyon National Park」にセットする。これで、連れていってくれるでしょう。
ナビはレンタカーのオプションで、1日5ドル。その名も、「
NeverLost」という名前でした。
ハーツが独自に開発したものだろうけれど、すぐれものであった。
観光的な目的地でもよいし、ホテルの名前でもよいし、正確な住所が分かればそれでも入力できる。また、言葉も、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語などを選択できる。もちろん日本語でも操作できる。が、一部おかしな日本語の時もある。例えば、「4マイル」を「シマイル」と発音する。でも、クセをつかめば大変便利である。マイルとキロの選択もできる。
女性の声であったので、「
ナビ子ちゃん」と呼ぶことにした。
 
ザイオン国立公園 (Zion National Park)の手前にあったマーケットで、水とイチゴを買い、朝のすがすがしい雰囲気の中、外のテーブルで食べる。さあ、いよいよ国立公園グランド・サークルのドライブの始まり、始ま〜り。
9時30分到着。公園入口にて入園券を買わなければならない。何ヶ所も国立公園を巡る予定なので、年間パスを購入する。一年間有効で50ドル。同乗者もカバーされる。
ビジターセンターにて車を駐車して、シャトルバスに乗る。ここは、自然保護のため、マイカーでのポイントへの移動はできない。
最終ポイントの Temple of Slinawana までシャトルバスで行く。ナロウトレイルと呼ばれる細い道を散策する。リス、七面鳥、ハチドリ、川にはつがいの鴨、小さな魚、岩肌には可憐な花が咲いている。トレイルを2時間くらい散策し、Zion Lodge にてピザ、ホットドッグ、コーヒーで昼食。ピザはなかなか美味しかった。
  13時30分にザイオンを出発。Zion /Mt. Carmel Highway の眼前に迫ってくる奇岩のパノラマを見ながら走る。2時間半で、
ブライス・キャニオン国立公園 (Bryce Canyon National Park)に到着。ブライス・キャニオンは、ザイオンとは全く違った峡谷で、またまた圧倒されてしまう。1時間ほどで Bryce Point, Inspiration Point, Sunset Point と見て回った。
まるで、巨大なコケシかチェスの駒が並んでいるような、また言葉を変えれば中国西安の兵馬傭坑をも彷彿とさせるような整然と奇岩が並んでいる。まったく、自然の力にはかなわない。
  今日の宿は、キャピトル・リーフ国立公園に向かう途中の小さな町
Escalante に決める。
夕方、モーテルの近くを散歩。ログハウスの軒下にブンブンと蜂のような声。よく見ると、蜂ではなくハチドリである。蜂蜜の入った入れ物を下げていて、何匹かのハチドリが群がっていた。
夕食はモーテル併設のレストランで、田舎の農場風に作られていた。残念ながら、地鶏のステーキは品切れであったが、フライドチキンとローストビーフにする。フライドチキンは美味しかった。なにしろ量が多いな〜っ。

                 
走行距離  187.8マイル(累計 614.5マイル)


 第4日目/5月 6日(月)

  Escalante ⇒ Torrey ⇒ Capitol Reef N.P. (キャピトル・リーフ国立公園) ⇒ Moab

                    
           
 3日目の宿 Prospectpr Inn                         キャニオンランスの壮大な地球の割目

 疲れが少し出てきたか。モーニング・コールなしで目が覚めたら7時30分。
モーテルでの朝食はなく、サービスのコーヒーだけ水筒に入れて8時にチェックアウト。
Escalante から
Torrey までは、National Forest (国有林)の中を走るので、緑の多いドライブ・コースである。Torrey の町にて給油。例によって、車の中でチーズパンと水筒のコーヒーで軽い朝食。
  10時30分。
キャピトル・リーフ国立公園 (Capitol Reef National Park)に入る。シーニック・ドライブを走る途中から、舗装されていない道を走る。ガイドブックには、岩壁が迫ってくるトレイルを歩くとよいとあったので、駐車場で車を降りて歩き始める。かなりの暑さと砂ぼこり、それに道がどこまで続くのかが分からず30分で車に戻る。車も身体も埃まみれになる。そそり立つ岩壁の合間から見える青空の美しさ。疲れも飛んでいく。夏休み前だからなのか観光客もそれほど多くなく、車の往来が少ないから好きなルートをとれる。
次の目的地、キャニオンランズ国立公園までは2時間以上かかりそうなので、あまりゆっくりはできない。公園内にもルート上にも食事をするところはない。今日は、昼食ぬきだ。12時40分キャピトル・リーフを出発。
  U-24は、ひたすらまっすぐなユタ州道。建物一つなく、乾いた大地を走り続ける。
 
キャニオンランズ国立公園 (Canyonlands National Park)に着くともう15時45分であった。今日中に見ておきたいので、園内で一番の絶景だという Grand View Point へ向かう。
2つの川で大地が侵食された景観で、グランド・キャニオンに似た見晴らした。もちろんグランド・キャニオンの方がスケールは大きいが。グランド・キャニオンほどではないにしても規模は相当なものだ。日本だったら大変な観光地になるだろう。
帰りがけに、もう一つのビュー・ポイントである Green River Overlook に立ち寄る。
それにしても、何と壮大な風景。何と広大な国だ、アメリカは!
ビジターセンターで、グランド・サークルのビデオを買う。この壮大な感激を他人に伝えるのには、言葉や写真だけでは不十分だと思ったからだ。(ビデオでも十分ではなかった!自分の目で見るしかない)
  18時30分に
Moab 着。今夜は、予定どおり Moab の町に宿泊することにする。
このあたりの観光の中心地の町であるが、さほど大きくはない。町をひととおりドライブして、モーテルを決める。「Super 8 Motel」 にはレストランが併設されていないので、スーパーマーケットでビールとハム、チーズを買う。ちょうどスーパーの向かいに Teriyaki Stix という日本食のファースト・フード店があった。カツ丼、照り焼き丼、のり巻を買ってしまった。食べきれなかった。
ユタ州ではモルモン教のせいでしょう、アルコール類が手に入りにくい。認可された場所でしか酒は販売されていないようだ。(違う場所であったが、店にビールを置いているのに、「日曜日は酒は売れない」という店もあった。「日曜はダメよ」という映画が昔あったが、、、)
今日は走行距離も今までで最高だった。シャワーも浴びず、バタン・キュ〜


                     
走行距離  311.0マイル(累計 925.5マイル)


 第5日目/5月 7日(火)

  Moab ⇒ Arches N.P. (アーチーズ国立公園) ⇒ Moab ⇒ Monticello
     ⇒ Cortez (コロラド州)

                    
           品格のあるランドスケープ・アーチ           National Parks 一年間有効パス

 昨夜は早く床に着いたためか、目覚めがスッキリ。
夕食の日本食の残りとリンゴで朝食とする。今日は暑くなりそうなので、水筒には氷を入れて8時10分出発。
今日のハイライトは、National Park のパスの表側のデザインにもなっている
Arches National Park (アーチーズ国立公園)である。
Moab の町からは、来た道を8キロほど戻ることになる。
  ビジターセンターで公園内の地図をもらって、それを参考にして観光のスケジュールをたてる。気ままな旅のいいところだ。
Devils Garden Trailhead の駐車場まで走る途中で、Park Avenue, Courthouse Towers, Balanced Rock と、各ポイントに寄って景色を楽しむ。
トレイルは所要時間が30分程度くらいと考えていたが、岩の間を歩く感じで足元も悪く、見とれている時間も含めて、結局2時間近くかかってしまう。
Landscape Arch は長さ89mで、その形といいなんとも素晴らしい!。それぞれに名前が付いているのだが、次のアーチまでの移動が結構大変。素晴らしい景色を見たければ苦労も必要。 Wall Arch, Partition Arch, Navajo Arch まで足を伸ばしたが、駐車場まで戻った時には、もうクタクタであった。
National Parks Pass の表紙になっている Delicate Arch は、また違う場所にある。
これを見なければ一生悔いが残ってしまう、、、と頑張ってビュー・ポイントまで歩く。
小高い丘からの眺めになるが、風が強く、カメラの三脚が風で倒れてしまうほど。
Moab の町に戻っての給油。ホットドッグの昼食。時間を節約するためここ2〜3日はこのパターンである。
  このあとは、明日の目的地であるメサ・ベルデの近くまで行っておきたい。コロラド州に入り、
Coetez の町に宿を探す。
連日のトレイル歩き。今日も赤砂で身体中が砂だらけ。コインランドリーのあるモーテルを探す。「Comfort Inn」はちょっと町外れで静かな上、部屋からの眺望もいい。コロラドの山々が美しい。頂に雪をかぶっている。部屋にコーヒーのサービスもあり、今までで一番のモーテルである。
夕食も気張って、フロントでもらった情報誌にイタリア料理のレストランがあるようなので探す。ちょうど町の中心にあり、ちょっとオシャレな感じのレストランであった。久しぶりでゆっくりとした時間を過ごす。モーテルへのチェックインも17時前であったし、比較的ゆったりした一日でした。

                   
走行距離  175.5マイル(累計 1,101.0マイル)

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