直線上に配置

メサ・ベルデ国立公園 〜 ロズウェル

第6日目/5月 8日(水)
 Cortez ⇒ Mesa Verde N.P. (メサ・ベルデ国立公園) ⇒ Four Corners Monument
 (フォー・コーナーズ) ⇒ Mnument Valley (モニュメント・バレー)(アリゾナ州)
 ⇒ Mexican Hat (ユタ州)


        mesa verde             
       
 メサ・ベルデ国立公園のクリフパレス                  モニュメントバレー

モーテルで朝食のサービスがあったので、しっかり腹ごしらえをする。パン、コーヒー、シリアル、フルーツ。朝は肌寒い。車の外気温表示を見ると8℃を示している。持ってきたフリースとジャンパーが役に立つ時が来た。8時、「緑のテーブル」と呼ばれる
メサ・ベルデ国立公園 (Mesa Verde National Park)に向かって出発。10分ほどで公園の入口に到着。
メサ・ベルデは、1,400年前に
Anasazi と呼ばれる人々が住み着いた断崖にある住居群である。標高2,000m以上ということで空気も薄い。
  最大の住居群である
クリフ・パレスをレンジャーガイド付きツアーで回ることにした。
というより、勝手には見れないことになっている。ビジターセンターでガイド料ひとり2.25ドルを払い、断崖をはしご伝いに降りての見学である。結構狭いところもありスリルがあった。
クリフ・パレス以外の遺跡のいくつかは、スポットまで車で行き、遠くからの見学で済ませた。
昼食は園内にあった外観がちょっと素敵なレストランでとる。
  14時にメサ・ベルデを出発。次の目的地はモニュメント・バレーだが1時間ほどで
フォー・コーナーズ (Four Corners Monument)に立ち寄る。ユタ州、コロラド州、ニューメキシコ州、アリゾナ州の州境界線がクロスしているポイント。誰もがするように、2本の手、2本の足で、4州にまたがる姿勢で記念写真を撮る。モニュメント・バレーまでは単調な景色で、結構時間がかかる。
5時半。夕日の映える
モニュメント・バレー (Monument Valley)に着く。
バレー内を自分の車でドライブできるというので、未舗装の悪路をビュートを真近かに見ながらドライブ。
ジョン・フォード・ポイント (John Ford's Point)は、まさに西部劇の舞台そのものの景観である。今にも腰に拳銃をさげたガンマンやインディアンでもでてきそうだ。
ここは国立公園ではないので、パスはきかない。入園料10ドルが必要となる。でも、それ以上の感動を得ることができた。小泉首相ではないが「感動した!」
  18時30分、あたりもうす暗くなってきたが近くにはモーテルがない。
Mexican Hat という町まで行く。着いたのは7時半過ぎ。川沿いの眺めのよさそうな San Juan Innというモーテルにチェックイン。
オフロードのようなところを走ったので、リンカーンは砂だらけ。トランクの中まで砂が入り込んでいる。洗車をしたいが、明日もまた汚れそうなので、、、。

                   
走行距離  258.9マイル (累計 1,359.9マイル)



第7日目/5月 9日(木)
  Mexican Hat ⇒ (アリゾナ州) ⇒ Petrified Forest N.P. (化石の森国立公園)
  ⇒ Meteor Crater ⇒ Flagstaff

        petrified forest                 route 66
         丸太が転がっている?「化石の森N.P..」                     Route 66の道路標識

 7時に起床して、モーテルのすぐ前を流れる川沿いに散歩。気温は昨日同様に10℃以下だろう。しかし、鳥が鳴き、緑色の水の流れ、赤い岩肌、気持ちがよい。
ちょっと古めかしいモーテルではあったが、ロケーションは素晴らしい。毎日行き当たりバッタリのモーテルであるが、けっこう満足している。暖かいコーヒーも飲めずで8時に出発。
  US191上のガソリンスタンドしかない所で給油とコーヒータイム。暖かいコーヒーが助かる。
外のテーブルで休んでいると、どこからともなく小犬が2匹でてくる。こんなところにいる犬は飼われているのだろうか(?)なんて、どうでもいいことを考えながらしばし戯れる。
  10時半過ぎに
Canyon De Chelly National Park (キャニオン・デ・シェイ国定公園)の入口前を通るが、キャニオンは少々食傷気味でもあったので、通過しよう。
12時30分、
化石の森国立公園 (Petrified Forest National Park)に入る。ビジターセンターで壁の時計を見て?? 11時30分。またか。1時間得をした気分。
センターで20分ほど化石のできるまでのビデオを見て、園内にあったレストランで昼食。
このレストランが「Route 66」の飾り付けをしたレストランで趣がある。そうか、この辺は昔の
ルート66の近くなのだということを知る。記念に昼食の時にも使われていたマグカップを買う。
 
Crystal Forest のトレイルは素晴らしい。あたり一面にまるで丸太が切られて転がっているような風景。しかし、これがすべて化石なのである。自然の不思議、偉大さには驚くばかり。
  I-40にもどり、
Holbrook という町に出る。この町も「ルート66」の町らしく、交通標識にも「Historical Route 66」 とあり、町並みもクラシックな感じである。
ちょうど車の修理工場があったので、点検してもらう。昨日あたりからリンカーンが「Oil Change Required」と表示していた。オイル交換なんてものは頻繁にするものではないし、レンタカーなのだからそれはレンタカー会社の責任なのに、などと思いながらも内心少々心配でもあった。点検の結果は、「No problem」。これで安心した。
 I-40 Exit 233 で降りて、「アリゾナ大隕石孔」に向かう。夏季は18時までとあったので大丈夫かなと思いきや、今の時期は17時までとのこと。腕時計は17時30分を指していた。そうかまだ夏季時間ではないのだ。仕方なく今来た道を5マイルほど戻って、再度I-40 にのる。
Flagstaff で宿をとることにする。「Howard Johnson」に泊まってみることにする。町の中をサンタフェ鉄道が通っており、貨物列車が結構頻繁に運行されている。汽笛がなんとも言えない雰囲気を醸し出している。でも、なかなか地図上で東には進んでいないな〜ぁ。

                   
走行距離  364.6マイル (累計 1,724.5マイル)



第8日目/5月10日(金)
   Flagstaff ⇒ Meteor Crater (アリゾナ大隕石孔) ⇒ (Flagstaff)
   ⇒ Saguaro N.P. (サワロ国立公園) ⇒ Tombstone


                  
         アリゾナ大隕石孔                                巨大なサボテン サワロ国立公園

朝、Flagstaff の町を車で見て回る。この町は、Grand Canyon への入口でもあり、「Route 66」の町並みでもあり、Santa Fe 鉄道の駅もあり歴史的な趣を感じる町だ。モーテルも数多い。
8時30分、昨日閉園となって見れなかった
アリゾナ大隕石孔 (Arizona Meteor Crater)へ向け出発。インターステートへ戻ればよいのだが、町をグルグルと回ったりすると、入口が分からなくなってしまう。今日も、もたもたしてしまった。40分ほどで到着。
  アリゾナ大隕石孔では、建物内の資料類を見学し、外のクレーターを見る。
隕石が落ちた穴であるというスリバチは世界最大級で直径1,300m。
アポロ宇宙飛行士の訓練施設でもあったとのこと。
  次の目的地は、
ツームストーン (Tombstone)という町だ。
映画でおなじみの「
OK牧場の決闘」の舞台となったところだ。ツーソン (Tucson)には映画村のようなセットがあるようだが、せっかくだから本物志向で本当の現場に行こうというわけだ。町や観光についての資料は皆無に近いが、なんとかなるでしょう。
ツームストーンへ行く途中に、ツーソンの近くにサワロ国立公園というのがあるので、ここも寄ってみることにする。
大隕石孔を出発したのが10時30分、途中で給油と昼食の休憩はとったものの、サワロ国立公園 (Saguaro National Parkに着いたのが17時過ぎ、園内のドライブコース約8マイルを40分ほどかけて見学する。
巨大のサワロと呼ばれるサボテンが、あたり一面というより山一面に散在している。アリゾナらしい風景である。
  日も暮れかかり、うす暗い田舎道AZ80をツームストーンへ。いくつかの小さい町を経由して、ツームストーンに到着したのは、19時であった。
地図もなかったので、カンでモーテルがありそうな場所を探したが見つからず、土地のおじさんに声を掛け、どこかモーテルを紹介してくれるよう頼むと、いいモーテルがあると薦めてくれた。
果たして、そのモーテルに着くと、「ちょっと狭いけど、最後の部屋になります。」「OKです。」
お腹も空いていたので、モーテルのお兄ちゃんに地図をもらい、おすすめのレストランを聞いて町へでる。チェックイン前に「Vacancy」となっていたモーテルの看板は、「No Vacancy」と変わっていた。「No」を隠していた紙を取り外しただけ。
モーテルの「
Trail Riders Inn」は、最後の部屋で狭い部屋であったが、ベッドカバーはパッチワークのキルト、天井の明かりには羽根つきファン、ドアの外にはフラワーポットが据え付けてあり、カントリー風で味のあるモーテルである。
  おすすめの
「Kate's Saloon」で夕食。といっても、ピザしかないという。じゃ、ビールとピザ。
ウエスタンソングのライブがあり、ウエイター、ウエイトレスもウエスタンの時代当時の雰囲気を醸しだしている。拳銃やハットなどの小道具を借りて、記念写真も撮らせてもらう。映画の世界に入った気分。楽しい夜を過ごせた。

                 
 走行距離  444.0 (累計 1,2,168.5マイル)



第9日目/5月11日(土)
 Tombstone (OK牧場の決闘) ⇒ (ニューメキシコ州) ⇒ White Sands N.M.
   (ホワイト・サンズ国定公園) ⇒ Artesia


      OK corral         
          「OK牧場の決闘」の現場                              ニューメキシコ州の燃えるような夕焼け

 8時にモーテルを出て、町の「OK Cafe」というレストランで朝食をとる。やはり昔の西部風の店だ。店の人も、常連らしいお客もテンガロンハットをかぶり、親しげに話している。まるで100年前にタイムスリップしたようである。夕べ食事をした「Kate's Saloon」のあたりを散策する。100数十年前には銀がとれて、賑わったという。その頃の町並みを再現してあり、お土産やさんやレストランなど、とても楽しい雰囲気である。よく店の入口に「No Weapons Allowed」などと表示がある。昔もそのように表示されていたのか、あるいは観光客の中には西部劇気取りでガンをもってくる人がいるのか定かではない。
「OK牧場の決闘」のガンファイトの場所を見学。ワイアット・アープ (Wyatt Earp)ドク・ホリディ (Doc. Holliday)らの実物大の人形が配置されていて映画での場面が思い出される。実際は、30分ほど、お互いに悪口などを言い合って、あっという間の決着であったようだ。
午後にガンファイトのスタント・ショーがあるとのことだったが、時間が惜しいので、10時半に出発。この時の撃ち合いで殺された McLaury 兄弟と Clanton のお墓がある
Boothill にも寄ってみる。西部劇の好きな人には、こたえられない町だ。
  ツームストーンからはAZ80号線で
Benson まで行き、I-10に乗る。
12時頃、ニューメキシコ州に入る。アリゾナ州とニューメキシコ州では1時間の時差。だから今日は1時間損をした感じだ。
I-10 のハイウェイでたびたび砂嵐に見舞われる。
スピードを出しているので、視界が悪くなると恐いほど。車体も風でもっていかれる。対向車がないからよいが、運転は注意が必要である。
小さな竜巻もあちらこちらに見られた。映画の「
Twister」を思い出す。I-10からI-25、US70と進んで、16時40分に ホワイト・サンズ国定公園 (White Sands National Monument)へ到着。
公園の入口付近で Border Control のチェックを受ける。メキシコとの国境に近いため、チェックを行っているらしい。
ホワイト・サンズ国定公園は、どこまでも続く真っ白な砂丘である。その白さのため、雪であるかと錯覚をする。特に道路を走る時は、まるで冬の北海道の道のように思え、一瞬、スリップするのではと思わずブレーキに足がいってします。(おじサンは北海道に住んでいるのです)
Dunes Drive Course を40分かけて回る。
  次の目的地は、カールスバッド洞窟群国立公園。今日中にそこまで行くのは無理。ちょっと手前の
Artesia という町に宿を探すことに。途中、Almagordo という町で夕食の買物。ここから Artesia までの間のUS82で見たサンセットは実に素晴らしかった。180度広がる地平線、空と雲と夕陽と草原とのコントラスト。広大なアメリカならではの絶景であった。「Artesia Inn」にチェックインしたのは20時半であった。

                   
走行距離  453.1マイル (累計 2,621.6マイル)



 第10日目/5月12日(日)
   Artesia ⇒ Carlsbad Caverns N.P. (カールスバッド洞窟群国立公園) ⇒ Roswell
  (UFO博物館) ⇒ Fort Summer (ビリー・ザ・キッドの墓) ⇒ Amarillo (テキサス州)


          roswell        billy the kid 
           Roswell のUFO、エイリアングッズ                ビリー・ザ・キッドのお墓

目が覚めて、時計を見たら7時。テレビをつけて時間を見たら6時30分。ここはローカルの時差が30分あるようである。東へ行ったり、西へ行ったりで、正確な時刻が分からない。
7時に出発し、カールスバッドまでは約1時間。よし、8時の開園と同時に入れるかなと思って、予定通り1時間で到着すると、ビジターセンターの時計は、8時30分。なんだ〜っ。30分の時差は泊まったところだけなのか?。
カールスバッド洞窟群国立公園 (Carlsbad Caves National Park)のナチュラル・エントランスと呼ばれる入口(出口?)からは、毎日日没時に約50万羽のコウモリが飛び立つことで有名である。ここで夕方までは待てない。それでも日中でも、50〜60羽のコウモリが舞っていた。入口からトレイルづたいに地下229mまで下がりながら、鍾乳洞の中を見て回る。
鍾乳石の形もだが、洞窟の大きさにはただただ驚きである。地下には何と、トイレ、土産物屋、カフェテリアがある。帰りは、上りのエレベーターで一気に地上に出られる。
11時にカールスバッドを発ち、昨日泊まった Artesia まで戻る。ここからUS285で北上して Roswell に寄ることにする。
Roswell (ロズウェル)は、UFOで有名な町である。土地柄、土産物屋やビルの壁にはエイリアンの絵や写真がいたるところで見られる。「International UFO Museum」は、科学的分析による資料や写真が多く、UFOやエイリアンが実在するかと洗脳されてしまうようである。いづれにしても、夢があって楽しい。楽しい町である。
昼食は、町のはずれにあった中華のレストランでヤキソバ。美味しかった。
15時40分にレストランを出発。地図を見ると、ロズウェルのすこし北側に「
Graveyard of Billy the Kid」というのがあった。ビリー・ザ・キッドって、よく西部劇にでてきたね。よし行ってみよう。ロズウェルからUS285を北に1時間半ほど行くと、Fort Summer という観光地に出る。ここにキッドの墓があるようだ。田舎の公園のようなところにそのお墓はあった。よく人となりも分からないけれど、とにかくビリー・ザ・キッドのお墓を訪ねたのであった。
  いよいよテキサス州に入る。州境いの
Texico という町を通ったが、Texas と New Mexico を合わせた町名なのか、、、。面白い名前ではある。
テキサス州に入ると、見渡す限り地平線で山がない。視界いっぱいの牛の群れ。(屠殺の順番を待っているのか、、)100両以上も連結している貨物列車。数百mもある牧草地での水撒き装置。さすが、Big Country。すべてがスケールが大きい。
 
Amarillo まで少し無理をして走ったので、チェックインが22時となった。
あたりが暗くなると宿さがしも大変。特に大きな都市では、高速道路からの出口を一つ間違っただけで大変。もとにもなかなか戻れない。

                   走行距離  445.0マイル (累計 3,066.6マイル)



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