ルート 66 〜 マンモス・ケーブ国立公園
第11日目/5月13日(月)
Amarillo ⇒ Clinton (ルート66博物館)(オクラホマ州) ⇒ Webbers Falls
ルート66博物館にあった地図
夕べのモーテル探しには、すっかり疲れてしまい、旅行の疲れもたまってきた。今朝はゆっくり10時の出発とする。
アリゾナ州、ニューメキシコ州では、暑さと埃っぽさがきつかった。
東に向かうにつれて緑が増してきた。ホッとできる。牧草地で草を食んでいる牛達を見ても、砂漠で飼われているより、やっぱり緑の牧草豊かな場所で飼われている方が幸せであろう。
I-40 を一気に東へ向かう。オクラホマ州に入り、地図で
オクラホマ・ルート66博物館 (Oklahoma Route 66 Museum)
というのを発見。これは是非とも寄ってみたい。地図に載っているくらいだから目立つものかと思っていたら、なかなか見つからない。一度インターステートを降りたが、また戻って一つ前の Exit まで戻る。
Clinton
という町にあるこのミュージアムでは、Chicago から Los Angeles までの道路を作る苦労や、その当時のガソリンスタンド、レストラン、クラシックカーの展示があり、楽しいひとときを過ごす。「Route 66」も、ここからは北へ曲がってしまうので、この辺でお別れである。
今度チャンスがあれば、「Route 66」をテーマにドライブ旅行をするのも楽しいと思う。
Oklahoma City
は、昨日の苦い経験から大きな都市を避けようと、もう少し進むことに。
オクラホマ・シティから東へ行くと湖が点在している。よし、19時くらいを目途に行けるところまで行こう。
Webbers Falls
という町で、「
Knight Inn
」に投宿する。
ここ数日、モーテルは2人で50ドル以下。有り難いことだ。どこも最低限の設備は整っているので十分である。
ベッドはツインベッドかキングサイズベッド、バスタブなしのシャワー、テレビ、電話、エアコン、氷のサービスは必ずある。モーテルによっては、冷蔵庫、電子レンジ、コーヒーメーカー、コインランドリーがついている場合もある。部屋はどこも奇麗だし、タオル類は充分用意されている。ベッドのシーツもキレイにセッティング乾燥されていて寝心地もよい。レストランがないので、夜遅くチェックインすると夕食抜きになりかねないので注意。
強い日差しと、埃のせいか肌が荒れ、腕には日光湿疹?が出てきた。
日焼け止めクリームをしっかり塗っているのだが、肌に合わないのか、、、。
走行距離 411.2マイル (累計 3,477.8マイル)
第12日目/5月14日(火)
Webbers Falls ⇒ Fort Smith ⇒ (アーカンソー州) ⇒ Hot Springs N.P.
(ホット・スプリングス国立公園) ⇒ Little Rock ⇒ Carliste
ナマズとオクラのフライは美味でした. 温泉の国立公園? 水を汲む人々
9時出発と思っていたら、またまた時差の境界を通過していたようで、10時近い出発となってしまった。
オクラホマ州に入り、緑が急に多くなり空気もすがすがしい。今朝の気温19℃。少しノンビリとドライブしようと、インターステートを利用せずにUS71 のローカル線で、45mphでゆっくり走行のドライブを楽しむ。ちょうどオクラホマの田舎の民家や牧場の合間を走るので、人々の生活を感じる。このあたりは
アルマジロ
の生息地なのだろうか。何匹もの車に轢かれたアルマジロを見る。
たまには生きて動いているのを見たいと思うが、生きているのには会えない。スカンクらしき路上の犠牲者も多い。ゆっくり走るのもまた楽しい。
アーカンソー州に入って約1時間。
Waldron
という町。このへんは湖が沢山散在している。湖があるということは、魚料理があるはずだとレストランを探すと、
Catfish
料理というのが目に飛び込む。Catfish って何の魚だったっけ?英和辞典が手元になかったが、レストランに入って、これを所望してみた。
はたして出てきたのは、白身の魚のフライ。味は、鱈(タラ)のようだが鱈よりも脂がのっている。結構美味しい。また、オクラのフライも出た。ウエートレスが「オクラ」というので、
Okura
ってどんな野菜だろうと思っていたら、オクラでした。オクラって英語だったんだ。(勉強になった)
あとで辞書を引いたら、Catfish は、ナマズでした。ヒゲがあるから Catfish なのかな〜っと納得。
お腹も一杯になったし、今日は温泉に1泊とくらいに期待をして
ホット・スプリングス国立公園(Hot Springs National Park)
へと進む。
2時間ほどで、ホット・スプリングスの中心地らしきところまで来たが、どうもイメージと違う。市内は車も多く、人通りも多い。メインストリートには、
Hot Bath
が何軒も並んでいるのだが、イメージしていた国立公園内の閑静な温泉街とはいかない。とても泊まる気にはならなかったので、通過することにする。
US270、US167、AR367、AR338と州道を走ってみる。日本の田舎の山道を思わせるような道であった。アーカンソー州の州都、
Little Rock
まで走る。
ここは、あのクリントン大統領が州知事を努めたところである。
毎回そうであるが、大きな町へくると目的地に着くまでが大変。市内の詳しい地図も持っていないので、迷子になってしまう。時間も無駄に経過するし、これは市内から脱出するしかない。結局、インターステートにのってモーテルを探すことに。おかげで、かなり東まで来てしまった。
Carliste
という町で「
Best Western
」に20時ころチェックイン。
気温22.3℃。緑が多く、青い空、日本にいるような気分で快適。疲れもとれる。
走行距離 304.2マイル (累計 3,782.0マイル)
第13日目/5月15日(水)
Carliste 〜 ⇒ (テネシー州) ⇒ Graceland(E..プレスリー) ⇒ Memphis
B.B.King レストランでのライブ プレスリーの家の前
今朝も快晴。気温も爽やかで、9時に出発。
I-40 を メンフィス(
Memphis
)に向かい順調な滑り出しだったが、2時間ほど走ったところで急に渋滞。そして、まったくストップしてしまう。パトカーが飛ばしてくるやら、上空ではヘリコプターが旋回するやら、どうやら前の方で事故のようだ。結局、1時間あまりもインターステート上で待たされる。前の車に乗っていた結構お年のおばさん二人、車から降りてきて体操をしたり、お菓子を食べたり、双眼鏡を取り出して前方を伺ったり、楽しそうであった。それを見ていた我々もまた楽しかった。
そんなことで予定からは遅れたが、ミシシッピー川 (
Mississippi
)を越え、テネシー州に入る。
メンフィスの
Graceland
と言えば
エルビス・プレスリー(Elvis Presley)
である。お昼すぎに到着。
プレスリーが20年間暮らした家と庭、お墓、有名なピンクのキャデラックをはじめとした愛車、それに2機の自家用機と見て回る。個人的には見られず、ツアーを申し込まなければならない。一人25ドル。(AAA割引ができたので二人で5ドル割引)。結構いい商売でもある。昼食の時間も含めて3時間ほど観光する。
今夜は、メンフィスのダウンタウンに宿をとることに決める。
町中での宿探しは大変。地図を見てももく分からないし、一方通行はあるし、交通量も多いから一時停車も簡単にはできないし、、、。何とか目的の 「
Comfort Inn
」 を見つけ、チェックイン。
郊外のモーテルとは違うから、宿泊料も今までの倍である。しかし市内を歩いて回るには便利だし、ラッキーなことにチェックインが早かったからか、11階で窓からのミシシッピー川の見晴らしが素晴らしい。
車をモーテルにおいて、夕方市内を散策に。
B. B. King
のレストランでブルースのライブを聞きながらの食事。ブラックパワーのパワフルな演奏と歌、そしてお客のノリ。アメリカだ!。
骨つきステーキも美味しかった。B. B. King のお店などがあるビール通り(
Beale Street
)は、夜遅くまで観光客で賑わっている。
ホテルまでの帰りにはトロリー電車で。大きな都市での観光は、やはり車を降りて歩いてみないと町の雰囲気は味わえない。それにしても、メンフィスの町には黒人が多い。
走行距離 125.8マイル (累計 3,907.8マイル)
14日目/5月16日(木)
Memphis ⇒ Belle Meade Plantation (ベル・ミード・プランテーション)
⇒ Nashville
部屋の窓からのミシシッピー川
料金が高いこともあり、今日の目覚めは快適であった。
11階からのミシシッピー川の眺めは素晴らしい。すがすがしい感じがする。
朝食もゆっくりとモーテル内でとり、川べりを散歩する。
歩いていると、反対側から少しみすぼらしい格好の老夫婦が近づいてきた。
「どこから来たのですか?」 「日本からです。」 「メンフィスへようこそ!。 私たちはホームレスです。今日は何も食べていません。1ドルあればパンが食べれます。」と、よく見ると品の良さそうな婦人が無心してきた。まあ、何となく同情して1ドルを渡した。(明日は我が身?)
10時半にメンフィスを出発。ナビを Nashville にセットしようとするが、入力できない。
ナッシュビル(
Nashville
)もの大きな都市が入力されないなんて考えられない。ハーツの事務所にでも寄って、交換してもらわなければ、、、と考えていたら、マップの変更というオプションがあった。
「Western Area」から「Eastern Area」に変更しなければならなかったのだ。ミシシッピ川を挟んで西地区と東地区が別れているのか。
14時30分、
ベル・ミード・プランテーション(Belle Meade Plantation)
という昔の邸宅を訪ねる。
日本語の資料もなく、英語のガイドで、よく理解できなかった。ダービーで優勝した馬を育てた牧場で、贅を尽くした邸宅だということは分かった。Plantation 内のレストランが閉まってしまい昼食をとれず。
16時ころに ナッシュビルのダウンタウンに入り、車をパーキングに停めて町中をぶらぶらする。高層ビルが並ぶきれいな町であるが、人通りはそんなに多くはない。メンフィスと同様に、観光用の馬車がのんびりと走っている。
日本食レストラン「一番」を見つける。17時の開店を待って入る。ラーメンと寿司の盛り合せを食べる。久しぶりの日本食で特にラーメンの醤油味が懐かしかった。もうこんな時間なので、昼食と夕食を兼ねる。お腹が空いていたこともあり、美味しかった。ぺろりと平らげて、満足。
ナッシュビルでは、カントリーウエスタンを聞かなければ来た甲斐がない。
ライブが始まる1時過ぎまでは車の中で休憩する。
観光パンフレットに載っていた「
Legends Corner
」というライブハウスで1時間ほどカントリーウエスタンを楽しむ。土産屋で買ったウエスタンハットをかぶって、気分はウエスタン。
今日の宿は、ナッシュビル郊外の「
Motel 6
」に。
走行距離 226.8マイル (累計 4,134.6マイル)
第15日目/5月17日(金)
Nashville ⇒ Hermitage (ハーミテージ) ⇒ Mammoth Cave N.P.
(マンモス・ケーブ国立公園)(ケンタッキー州) ⇒ Lebanon(テネシー州)
マンモス・ケーブ国立公園(パンフより) 気をつけましょう!
7時45分モーテル出発。ナッシュビルでの観光スポットをいくつか見残したので、ダウンタウンに戻る。美術館になっているという
Parthenon
は、ギリシャのパルテノン神殿の実物大のレプリカ。
どうしてそんなものをナッシュビルに建てたのか分からないが、広い公園の中で、紀元前古代ギリシャ時代と現代との違和感は全くない。
音楽の殿堂
Grand Ole Opry
にも足を伸ばす。週末しかショーがないとのことで、周辺だけ見て諦める。各種エンターテイメントが用意されているようだ。お金があるなら、何日も滞在して楽しむのもいいだろう。
ハーミテージ(Hermitage)
は、昨日見学したベル・ミード・プランテーションよりも古い。
こちらはCotton Plantation であり、庭は英国風庭園。季節柄、花が咲き乱れ、よい香りが漂っていた。いくつかの部屋に日本の畳ゴザが敷かれていたのは興味深い。(係員は中国からのものと説明していたが、どうみても日本のもの)。アメリカ第7代大統領であったアンドルー・ジャクソン(
Andrew Jackson
)の家でもある。その当時の衣装を着たガイド嬢が丁寧に説明してくれるのだが、よく理解できない。昼食ができないので12時に出発する。
またまた地図上で
マンモス・ケーブ国立公園 (Mammoth Cave National Park)
というのを見つけた。ナッシュビルからちょっと北へケンタッキー州に入ったところだ。Hermitage から約2時間。ケンタッキー州は、ほんのちょっとだけなので、地図も買わずに「ナビ子ちゃん」だけを頼りに行く。途中、初めてドシャ降りに遭う。まるでスコールのよう。いきなりバケツをひっくり返したように急にやってくる。そして何もなかったかのように止んだ。
国立公園のビジターセンターに寄ると、個人的な見学はできずレンジャー・ツアーに参加するしかない。3時半のツアーがあったので、参加することにする。
アメリカにはいろいろな洞窟があるが、この Mammoth Cave は、水源となっていたと言う巨大な地下通路で、要塞のようでもある。2時間、2マイルのトレイルは結構疲れる。中は、適度な湿り気があり、空気の流れもよいのか森林の中のような爽やかさであったが、洞窟の中は暗いし、ゴツゴツした岩だらけで、足元や頭上に注意が必要。と言っていた自分も岩に頭をぶつけてしまった。痛〜ッ。
ナッシュビルへ戻る予定であったが、途中でハイウエイでの事故があったり、すごい豪雨に見舞われたりで進めず。お腹も空いたので、たまたまあったモーテルに飛び込む。30ドルぽっきり。
Lebanon
という町の「
Baker Plaza Inn
」というモーテルは、おじいさんが一人でやっているようなローカルのモーテルであった。値段の割には部屋は広いし、きれいなので満足。
走行距離 208.4マイル (累計 4,343.0マイル)
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