ざなっくの星雲星団ガイドブック

晩春の星雲星団 (赤経12h~15h、おとめ座のあたり)

M101(回転花火銀河)
星座・種類・光度・視直径・距離 おおぐま座・銀河・8.2等・27'・1900万光年
天体メモ 真上から見た渦巻銀河。写真には非常に立派に写るが、眼視では淡く大きい。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 北斗七星のひしゃくの柄の端の2星を長辺として、北側に45度の三角定規を置くイメージ。ただし淡いので、実際にはミザールから5~7等星の5個の星々をたどっていくのがお薦め。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) ちゃんと見える。輝度はやや淡いがとても大きい。M33のようだ。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 他のメシエ天体と比べると超巨大な星雲だ。とっても淡いが、でも意外によく見えるのが不思議。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えないか?後日記載予定
M40(NGC4290の近くにある二重星)      広角星図   詳細星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 おおぐま座の恒星
天体メモ オフィシャルには「存在不明」なのだが、これは各種資料によると、NGC4290の近くにある二重星とのこと。
お薦めレベル
見つけ方 M40の観測チャートを参照:NGC4290とNGC4284を目標にして、その2天体の延長戦上にある二重星を探す(図の視野円は直径2.5度)
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 見てみると分かったが、これは双眼鏡で分解出来るレベルの二重星ではない。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 47倍で見れば、二重星だと分解出来る。近くに二重星は多数あるが、こんなにくっついているのは確かにこれだけ。位置の参考になったNGC4290は、位置は正確に望遠鏡視野内で分かったが、見えてはいなかった。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M106
星座・種類・光度・視直径・距離 りょうけん座・銀河・9.0等・18'・2100万光年
天体メモ メシエ番号の終盤だが、意外に見やすい銀河。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 おおぐま座γ星とりょうけん座β星のほぼ中間。とはいえ、暗いのでおおぐま座γ星から星並びをたどっていくのが確実。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) なかなか大きく明るく見える。高度が高すぎたので、双眼鏡を手持ちで使ったが、それでもすぐに見つけられたほど。暗いが、意外に見える小宇宙。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) ややフェイスオンな形が良く分かるが、やはり淡い。ただし、50倍・実視界1.6度のアイピースだけでも導入することが出来たほど、見やすい。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えないか?後日記載予定
M51(子持ち銀河)
星座・種類・光度・視直径・距離 りょうけん座・銀河・9.0等・11'・2100万光年
天体メモ 大小2つの銀河が、実際につながっている、大変有名な銀河。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 おおぐま座η星とりょうけん座24番星を使って、幅広の二等辺三角形を作った先にあるイメージ。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 双眼鏡でも意外によく見える。明るくて大きい。いびつな形もよくわかる。子供の伴星雲がいるので、横に膨らんだ形になっているのが分かる。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 望遠鏡では、本当に親子なのが大変よく分かる。ただ双眼鏡では、存在が分かるのみだった。望遠鏡で高倍率にすると圧巻の眺め!
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えないか?後日記載予定
M63(ひまわり銀河)
星座・種類・光度・視直径・距離 りょうけん座・銀河・10.1等・10'・2380万光年
天体メモ ちょっとマイナーだが、見やすい銀河。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 りょうけん座α星コルカロリのすぐ北側。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 大きく明るい。散開星団の中に浮かんでいるような印象を受けたが、気のせいだと思う。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) まだ望遠鏡では見ていない。後日記載予定
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M94
星座・種類・光度・視直径・距離 りょうけん座・銀河・8.9等・11'・1600万光年
天体メモ これもマイナーだが、見やすい銀河。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 りょうけん座α星コルカロリのすぐ北側。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 明るくて大きくて、中央集光があるのが分かる。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) まだ望遠鏡では見ていない。後日記載予定
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M3
星座・種類・光度・視直径・距離 りょうけん座・球状星団(6)・6.9等・10'・33900光年
天体メモ 春のこの空域にはめずらしい球状星団だが、大型で大変立派な姿。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 うしかい座α星アルクツールスとりょうけん座α星コルカロリとの中間だが、距離が遠いので市街地ではこの方法は厳しい。その場合は、アルクツールスからたどるのが確実。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 慣れていればすぐに見つけられるが、そんなには明るく感じない。中央集光はよく分かる。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 大きくて明るくて、よく見える。単独の球状星団であるが、超広角82度のアイピースで眺めるのは、本当に気持ちいい、快適。なるほど宇宙遊泳をしている感じ、またはズームアップしてる・すぐそばに来ているという印象。M3の中央集光が良く分かる。視界が広いので、周囲の星々と比べながら見ることが出来る。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M64(黒眼星雲)
星座・種類・光度・視直径・距離 かみのけ座・銀河・9.4等・9'・1600万光年
天体メモ 銀河の中央部に暗黒帯があり、黒い眼のように見えることからこの名前が付いた。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 まわりに明るい星が無く、かみのけ座そのものを見つける必要があり、暗い夜空が必須。かみのけ座の星々が分かれば、導入可能。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 暗黒部はさすがに分からないが、全体の形状はわりあいくっきりした楕円形なのが分かる。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) まだ望遠鏡では見ていない。後日記載予定
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M53
星座・種類・光度・視直径・距離 かみのけ座・球状星団(5)・8.3等・3'・58000光年
天体メモ 春の空では数少ない球状星団のひとつ。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 かみのけ座α星のすぐ近く。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 春の球状星団。そこそこ良く見える。でもかみのけ座の星々はみんな暗いので、肉眼で星座をたどって双眼鏡の視野に入れるのはなかなか大変。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) まだ望遠鏡では見ていない。後日記載予定
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M85
星座・種類・光度・視直径・距離 かみのけ座・銀河・9.3等・7'・5900万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 おとめ座銀河団は、しし座β星デネボラかおとめ座ε星から地道に星々をたどっていくしかない。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) これは巨大に感じる。まずまず見える銀河。しかし後日、2回目に見た際は存在も分からなかった。月明かりが残っていたからか。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 小さいが、形はいびつ。M99やM100のような球状星団っぽい姿ではない。中央に核があり、周りを不規則な形の淡い光がとりまいている。31倍で存在が分かる。50倍以上で、いびつな形が分かる。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M98
星座・種類・光度・視直径・距離 かみのけ座・銀河・10.1等・10'・5900万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。
お薦めレベル
見つけ方 おとめ座銀河団は、しし座β星デネボラかおとめ座ε星から地道に星々をたどっていくしかない。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) これは過去2回双眼鏡で探したが、存在も分からなかった。10.1等級だからかと思われる。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 周囲に明るい星が無いので、しし座のデネボラからずっと望遠鏡視野でたどらねばならず、なかなか大変。M98は大きいのかもしれないが、ほとんど見えない、非常に苦しい感じ。50倍で、目が慣れてくると、かなり大きな淡いものがあることに気づく。114倍で、45度に傾いた、葉巻のような細長い形がなんとなく分かるが、とにかく淡すぎる。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M99
星座・種類・光度・視直径・距離 かみのけ座・銀河・9.8等・5'・5900万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。
お薦めレベル
見つけ方 おとめ座銀河団は、しし座β星デネボラかおとめ座ε星から地道に星々をたどっていくしかない。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) M98のとなりのこちらは、限界点だったがなんとか存在が分かった。9.8等だからか?2回目に見たときは存在も分からなかった。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) M98・M99・M100のトリオの中では、M99は小さいが一番見やすい。50倍率で、円形であることが分かる。そこそこ大きくて、やや明るく感じる。114倍でも同様の印象。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M100
星座・種類・光度・視直径・距離 かみのけ座・銀河・9.4等・7'・5900万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。
お薦めレベル
見つけ方 おとめ座銀河団は、しし座β星デネボラかおとめ座ε星から地道に星々をたどっていくしかない。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) ここからおとめ座銀河団を一つ一つ巡っていく。このM100は、かなりサイズが大きいが、大変淡い。2回目は双眼鏡では存在が分からなかった。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) M98・M99・M100のトリオはみんな超淡い。M99の次にかろうじて見えるのがこのM100。2回目に見たときは、M99に似た印象であるものの、M99よりもやや暗い感じ。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M88
星座・種類・光度・視直径・距離 かみのけ座・銀河・9.5等・7'・5900万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。
お薦めレベル
見つけ方 おとめ座銀河団は、しし座β星デネボラかおとめ座ε星から地道に星々をたどっていくしかない。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) このM88は、存在だけならちゃんと分かる。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) これは大きい。50倍で導入したが、明るく、またやや長細い楕円形が分かる。暗黒帯もあるような、アンドロメダみたいな印象。114倍で、それがさらによく分かる。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M84
星座・種類・光度・視直径・距離 おとめ座・銀河・9.3等・5'・4100万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。
お薦めレベル
見つけ方 おとめ座銀河団は、しし座β星デネボラかおとめ座ε星から地道に星々をたどっていくしかない。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 存在だけならちゃんと分かる。ただ後日2回目に見た際は、存在も分からなかった。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) M84とM86は、双子のような、そっくりの銀河たちである。なるべく明るい低倍率:31倍にて、かろうじて存在が分かる。50倍で、球状星団のような双子の姿が分かる。114倍にしてもその印象はあまり変わらない。ややつぶれた楕円形のような気がするが…。それがお互いの方向側に延びている印象。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M86
星座・種類・光度・視直径・距離 おとめ座・銀河・9.7等・14'・5900万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。マルカリアンチェーンのひとつ。
お薦めレベル
見つけ方 おとめ座銀河団は、しし座β星デネボラかおとめ座ε星から地道に星々をたどっていくしかない。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 存在だけならちゃんと分かる。ただ後日2回目に見た際は、存在も分からなかった。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) M84とM86は、双子のような、そっくりの銀河たちである。なるべく明るい低倍率:31倍にて、かろうじて存在が分かる。50倍で、球状星団のような双子の姿が分かる。114倍にしてもその印象はあまり変わらない。ややつぶれた楕円形のような気がするが…。それがお互いの方向側に延びている印象。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M87(おとめ座A電波源)
星座・種類・光度・視直径・距離 おとめ座・銀河・9.6等・7'・5900万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。メシエ天体で最大の質量を持つ銀河。ブラックホールシャドウが検出された。
お薦めレベル
見つけ方 おとめ座銀河団は、しし座β星デネボラかおとめ座ε星から地道に星々をたどっていくしかない。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 二重になった三角形の星々の配列の先に、小さいがしっかり見える。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 明るいが、やや小さい。31倍でも見える。50倍では球状星団っぽく見える。114倍でも同じであった。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M89
星座・種類・光度・視直径・距離 おとめ座・銀河・9.8等・4'・5900万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。
お薦めレベル
見つけ方 おとめ座銀河団は、しし座β星デネボラかおとめ座ε星から地道に星々をたどっていくしかない。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) M89とM90で対になっている。M89(9.8等)は同定が難しいが、これはなんとか見えている。逆にM90(9.5等)が見えていない。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) かなり小さい。星の配列の中に位置するので、位置は正確に分かった。存在だけが分かって、形などは分からない。かなり小さい。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M90
星座・種類・光度・視直径・距離 おとめ座・銀河・9.5等・10'・5900万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。
お薦めレベル
見つけ方 おとめ座銀河団は、しし座β星デネボラかおとめ座ε星から地道に星々をたどっていくしかない。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) M89とM90で対になっている。M89(9.8等)は同定が難しいが、これはなんとか見えている。逆にM90(9.5等)が見えていない。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 比較的大きく、明るく見える。それも20cm望遠鏡ならでは。双眼鏡ではとても見えなかった。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M91(存在不明:NGC4548)      広角星図   詳細星図   詳細星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 かみのけ座・銀河・10.8等・3'・5900万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。
お薦めレベル
見つけ方 おとめ座銀河団は、しし座β星デネボラかおとめ座ε星から地道に星々をたどっていくしかない。チャート参照。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) NGC4548(10.2等)をM91とみなしてトライしてみたが、ほとんど恒星と区別出来ない、これは良く分からない。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) NGC4548のこととされている。これはめちゃくちゃ淡くて小さい。20cm望遠鏡でも、中倍率に上げないと見えないし、視野を常に微小に動かしてないと、存在に気付かない。かなり難物。ただ驚いたのは、アストロアーツのホームページやステラナビゲータver.8では、「M91」という名前では検索でヒットしないが、いつもお世話になっているフリーのPDF星図「Deep-Sky-Hunter-atlas-full.pdf」ではずばり「M 91」(Mと91の間に、半角スペースが必要)で検索すると出てくる!(逆に、PDF星図ではNGC4548の「N4548」では検索しても出てこない=M91で上書きされているため)
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M58
星座・種類・光度・視直径・距離 おとめ座・銀河・9.8等・5'・5900万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。
お薦めレベル
見つけ方 おとめ座銀河団は、しし座β星デネボラかおとめ座ε星から地道に星々をたどっていくしかない。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) M58、M59、M60が、おとめ座ρ星からたどっていくトリオ銀河。みんな存在だけだが分かる。そのうち、M60は分かりやすい。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) M59よりは大きいが、M60よりは小さくて淡い。しっかり位置が分かっていないと、見過ごしてしまいそう。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M59
星座・種類・光度・視直径・距離 おとめ座・銀河・9.8等・5'・5900万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。
お薦めレベル
見つけ方 おとめ座銀河団は、しし座β星デネボラかおとめ座ε星から地道に星々をたどっていくしかない。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) M58、M59、M60が、おとめ座ρ星からたどっていくトリオ銀河。みんな存在だけだが分かる。そのうち、M60は分かりやすい。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) M60のすぐ近くに位置するのだが、これはかなりきつい。小さくて、淡すぎ。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M60
星座・種類・光度・視直径・距離 おとめ座・銀河・9.8等・7'・5900万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。
お薦めレベル
見つけ方 おとめ座銀河団は、しし座β星デネボラかおとめ座ε星から地道に星々をたどっていくしかない。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) M58、M59、M60が、おとめ座ρ星からたどっていくトリオ銀河。みんな存在だけだが分かる。そのうち、M60は分かりやすい。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) M90・M91を見るために、おとめ座銀河団を端からたどっていこうとすると、ここが入口。M60はかなり淡いが、比較的大きく、見つけやすい。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M49
星座・種類・光度・視直径・距離 おとめ座・銀河・9.3等・9'・5900万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。(南端のはずれに位置する)
お薦めレベル
見つけ方 おとめ座ε星、おとめ座ρ星からたどっていく。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) おとめ座銀河団からは離れた位置にある銀河。存在だけが分かる。でも星の配置から見つけやすい位置にある。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) まだ望遠鏡では見ていない。後日記載予定
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M61
星座・種類・光度・視直径・距離 おとめ座・銀河・9.6等・6'・4100万光年
天体メモ おとめ座銀河団のひとつ。(南端のはずれに位置する)
お薦めレベル
見つけ方 おとめ座ε星、おとめ座ρ星からたどっていく。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) M49の近くにある。ただ存在だけしか分からない。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) まだ望遠鏡では見ていない。後日記載予定
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 市街地からは見えない
M104(ソンブレロ銀河)
星座・種類・光度・視直径・距離 おとめ座・銀河・9.3等・9'・4600万光年
天体メモ メキシコの帽子「ソンブレロ」にそっくりな形ということでこの名が付いた。暗黒帯が中央を横切っている。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 からす座δ星から特徴のある星並びをたどっていくと分かりやすい。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) ソンブレロ星雲と呼ばれる小宇宙。カラス座からたどりやすいが、存在のみが確認出来る。淡く形はあまり分からないが、存在だけはすぐに分かる。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 高倍率(80倍)にすると、形が東西に伸びているのが良く分かり、「ソンブレロな感じ」が見えてきた。ある日のある土地での特定の光害の影響か、あまりよく見えないこともあった。20cm望遠鏡の高倍率(80倍)でも、バックが明るく感じられる。星雲としては、暗くはないが小さい。別の日では、望遠鏡の高倍率での観察にて、なんとか暗黒帯が見えるような気がするが、気がするだけ。でも高倍率×超広視野は非常に見やすい。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M68
星座・種類・光度・視直径・距離 うみへび座・球状星団(10)・8.7等・3'・33000光年
天体メモ 春の空には少ない球状星団のひとつ。
お薦めレベル
見つけ方 からす座δ星からからす座β星方面へ視野を移してすぐの5等星の、すぐそば。かなり南に低い。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) からす座からたどれば、導入は楽。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 彗星状のイメージ。明るくて、大きさは中程度。望遠鏡の中倍率でよく見える。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 南に低く、市街地からは見えないか
M83(南の回転花火銀河)
星座・種類・光度・視直径・距離 うみへび座・銀河・8.2等・11'・1600万光年
天体メモ M101(回転花火銀河)に対する、南の回転花火銀河。最近の天体写真の世界ではだいぶ有名。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 うみへび座γ星や、うみへび座π星から、たどっていける。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 双眼鏡でもすぐに存在が分かる。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 淡いけど、かなり大きい。一見すると、球状星団のように見える。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 南に低く、市街地からは見えないか

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