ざなっくの星雲星団ガイドブック

晩夏の星雲星団 (赤経18h~21h、いて座・やぎ座のあたり)

M29      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 はくちょう座・散開星団・6.6等・7'・4000光年
天体メモ はくちょう座の2つのメシエ天体(M29・M39)のうちのひとつ。20個程度の星々。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 はくちょう座の中央部に位置する。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 思ったより明るく大きい。星もいくつか分離出来た。双眼鏡では、肉眼で眺めるすばるのよう。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) まばらな散開星団。望遠鏡の31倍で、7つの恒星が見える。小さくて星数は少ない。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M57(環状星雲)      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 こと座・惑星状星雲・9.3等・1'・2600光年
天体メモ 大変有名なリング星雲・ドーナツ星雲。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 こと座β星とγ星との中央、8等台の2つの星があり更にその中央。恒星と似ているので判別に注意。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 大変小さい。恒星に近いが、面積体であることが分かる。M27と比べてしまうと小さすぎる。点に近い。でも明るくて面積体で、恒星とは違うのが分かる。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 双眼鏡や望遠鏡の31倍では、恒星でないことが分かるのみ。ただし望遠鏡の80倍では、ちゃんとリングに見えた。これはもう、望遠鏡に高倍率をかけるのが大変楽しい♪星雲の輝度が高く、ものすごく明るいドーナツ、輝いているドーナツ、という感じ。望遠鏡に高倍率をかけても像が暗くならない。タバコの煙の輪っかのようだが、それよりも明るくハッキリしている。望遠鏡に中倍率をかけてワイドで眺めたカワイイ姿は、まさに宇宙遊泳してる感じ。明らかに星ではないものが視野にあると、びっくりする。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M56      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 こと座・球状星団(10)・8.2等・5'・45600光年
天体メモ はくちょう座の2つのメシエ天体(M29・M39)のうちのひとつ。20個程度の星々。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 こと座と、はくちょう座のβ星アルビレオとの中間に位置する。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 思ったより明るく大きい。星もいくつか分離出来た。双眼鏡では、肉眼で眺めるすばるのよう。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) まばらな散開星団。望遠鏡の31倍で、7つの恒星が見える。小さくて星数は少ない。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M27(亜鈴状星雲)      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 こぎつね座・惑星状星雲・7.6等・7'・820光年
天体メモ 鉄アレイというよりは、丸いおせんべいを両側からかじったような形の、有名な見やすい星雲。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 こぎつね座は見つけにくいので、や座のγ星(矢の先)からたどるのが良い。明らかに恒星とは異なるものが見つけられる。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 濃くて大きい、立派。そして大変明るいが、ただ双眼鏡では意外に小さくも感じる。コンパクトな面積体といった感じ。左右からかじられた様子は11倍では分からない。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) まだ空が明るかったからか、望遠鏡の31倍だとイマイチな見え方。望遠鏡の80倍で見ると、なるほど亜鈴の形、両側からかじられているのが分かる。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M71      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 や座・球状星団(11)・9.0等・6'・13000光年
天体メモ 分類で12種類中の10番目か11番目のまばらさである、球状星団。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 や座のγ星(矢の先)と、δ星(中央の星=先端から2つ目の星)との間に位置する。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 淡くて小さいが、それでもハッキリ見える。慣れれば、結構大きくて明るく感じる球状星団。天の川の中に位置していて大量の星々が輝く背景で、この球状星団は非常に見やすく楽しい。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 粒ぞろいの微光星で構成される球状星団、やや暗いが大きさはある。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M11      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 たて座・散開星団・6.3等・12'・5610光年
天体メモ スモール・スター・クラウドと呼ばれる、天の川の濃い領域があるのがたて座エリア。その中にある目立つ散開星団。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 まずは、わし座から南下してたて座をみつける。たて座のβ星とα星を結ぶ直線のすぐ東側に、こまかい星々が並ぶ直線が平行に位置しているが、M11はその先。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 有名なのに、意外なことに過去見てこなかったメシエ天体。たて座がやや見つけにくいからか。思っていたより明るく小さな目立つ散開星団。すごくよく見える。球状星団か彗星みたいな印象。中心部に目立つ恒星があった。これは大物、明るくて大変大きい。M22を見ているよう。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 後日記載予定
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M26      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 たて座・散開星団・8.0等・15'・4900光年
天体メモ スモール・スター・クラウドと呼ばれる、天の川の濃い領域があるのがたて座エリア。その中にある、M11よりはずっと暗い散開星団。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 まずは、わし座から南下してたて座をみつける。たて座のβ星とα星を結ぶ直線から、垂線を東側に延ばして、δ星を越えたすぐ先に位置する。M11も近く、見比べられる。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) これも初めて観察するメシエ天体。M11よりはかなり淡く小さい。でも星雲状なので、メシエ天体だとすぐ分かる。やや暗いものの、見つけやすい位置にいて、よく見える。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 後日記載予定
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M16(わし星雲)      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 へび座・散光星雲&散開星団・6.4等・35'・5500光年
天体メモ 天体写真ではハッブル宇宙望遠鏡で撮られた「創造の柱」の写真でも大変有名。ただし眼視で見えるのは散開星団部分がメインと言われる。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 南斗六星からの天の川下り(雰囲気としては天の川上り)のゴールに位置する。M17オメガ星雲と一緒に眺めることが出来る。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) わし星雲、星雲の存在が分かるが、形も分かるかもしれない。星団は美しい。明るく大きいが、M17ほどには形が分かる訳ではない。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) M17と比べると、こちらはかなり星団の雰囲気が強い散光星雲。星雲部分もあるのだが、それは薄くて淡い感じ。星団と合わさって美しい。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M17(オメガ星雲・白鳥星雲)      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いて座・散光星雲・7.0等・20'・4200光年
天体メモ 天体写真で大変有名な星雲。オメガの形にも見えるが、むしろ白鳥が水面を泳いでいるように見える。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 南斗六星からの天の川下り(雰囲気としては天の川上り)のゴールエリアに位置する。M16わし星雲と対比出来る。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) オメガ星雲、たしかに双眼鏡でもオメガというか白鳥のように見える。白鳥星雲の方がイメージに合う。他の夜に見ても、逆さまの白鳥のような姿がよく分かる。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 大きな散光星雲。オメガ星雲というよりは、なるほど白鳥星雲という方がすぐ分かる。恒星が無くガスだけで構成された星雲で、すごく「濃い」と感じる。M8よりも濃い感じ。形がとても面白くて、見ていて飽きない。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M18      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いて座・散開星団・6.9等・9'・4900光年
天体メモ 天の川の中にある、小さな散開星団。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 南斗六星からの天の川下り(雰囲気としては天の川上り)において、M24とM17の間に位置する。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) なんとか確認。小規模。ただ、小粒だが、かなり目立って見える。個人的には面白い散開星団。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 望遠鏡で見ても、これはまたずいぶん小さな散開星団。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M24      広角星図   詳細星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いて座・散開星団・4.6等・1.5°・距離は設定無し
天体メモ 天の川の濃い部分であり、特定の天体ではなく、実際には散開星団ではない。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 いて座μ星とM17との中間あたり。「バンビの鼻先」というのが見つけられるか。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) これはやっぱり、スタークラウドなのだ、星がいっぱいあることを確認。バンビの鼻の明るい部分や、バンビの口の暗黒帯が、双眼鏡でも分かる。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) なるほど巨大な星の大集団であって、特定の天体ではない。確かにこのあたりがびっしり詰まった星の大集団だ。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M25      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いて座・散開星団・6.5等・40'・1790光年
天体メモ あまり有名ではないが、サイズは大きな散開星団。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 南斗六星からの天の川下り(雰囲気としては天の川上り)において、いて座μ星~M17の直線のならびにて、M24から垂線を引いた位置にいる。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) これは小さいが、なんとか確認。見つけるのに楽な、分かりやすい位置にいるが、あまり見応えはしない。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 後日記載予定
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M23      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いて座・散開星団・6.7等・25'・4490光年
天体メモ 天の川の中にある、満月サイズの大きさに広がっている散開星団。(この天体の赤経は17h台だが、探しやすさの都合上でこの18h~21hの領域に記載)
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 M8とM20を結んだ、延長線上にある。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) これは大きい、粒ぞろいの小さな星の大集団。やや淡いものの、大変大きくて立派に見える。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) これは超巨大な散開星団!でも球状星団のように丸くまとまっている。素晴らしい眺め。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M21      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いて座・散開星団・6.5等・12'・4240光年
天体メモ M20三裂星雲のすぐそばの、小さな散開星団。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 M20三裂星雲のすぐそばとはいえ、天の川の中の小さな散開星団なので、M21は目立っていない。星図を参照してよく探すしかない。三裂星雲の三ツ矢の星ならびからたどる。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) これは大変小さい。これなのか?という感じ。8cm双眼鏡ではよく分からない。やはり目立つ星の数が少な過ぎるようだ。天体写真と見比べてみて、2つの恒星のあたりが散開星団なのが分かった。しかし双眼鏡では、微光星がいくつも集まってやや天の川が明るい感じになったくらいの印象。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) これは大変小さい散開星団。双眼鏡ではイマイチ分からなかったが、望遠鏡なら低倍率で分かる。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M20(三裂星雲)      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いて座・散光星雲・9.0等・15'・5600光年
天体メモ 天体写真では大変有名な、赤色と青色と暗黒帯が見事な、散光星雲。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 M8干潟星雲のすぐそばで見つけやすい。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 時間をかけて観察してみた。天体写真と見比べてみて、「三ツ矢の星ならび」のうち、南端の恒星のあたりが赤い三裂星雲、三ツ矢の中央の恒星のあたりが青い星雲なのは分かった。赤い星雲は、双眼鏡でなんとなく見える。三裂かどうかまでは分からない。青い星雲の方は、星雲だとは明確には見えなかったように感じた。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 写真では大変有名な三裂星雲だが、意外に眼視でも星雲部分も分かる。濃淡で「三裂」な感じが出ている。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M8(干潟星雲)      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いて座・散光星雲・6.0等・60'・3900光年
天体メモ 夏の夜空で最も有名な、干潟星雲。重なっている散開星団はNGC6530。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 南斗六星の先端μ星から、南西方向に4度ほど先に位置していて、明るいのですぐ見つかる。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) いつ見ても素晴らしい。バラの花のように幾重にもなった構造が分かる。薄雲越しで低空なシーンであっても、星雲の濃淡が良く分かる。大変美しい。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 大変大きな散光星雲である干潟星雲。双眼鏡でもよく見えるが、望遠鏡で眺めるとオリオン大星雲並みに素晴らしい眺め。星雲の中の濃淡が分かる。高島屋のバラを見ているような感じ。これは見ていて飽きない。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M28      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いて座・球状星団(4)・7.3等・5'・19000光年
天体メモ 大きな球状星団のM22の近くで比べられてしまうことが多いが、立派な球状星団。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 南斗六星の5番目の星λ星を起点に、4番目と5番目の星を延長した方向に1度程度先。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) M22に比べてしまうと小さいが、それでもM54などよりはよっぽど大きい、立派な球状星団。球状星団っぽく、良く見える。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 望遠鏡で見るほうがちびっこく見える!?
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M22      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いて座・球状星団(7)・6.2等・17'・10400光年
天体メモ ヘルクレス座のM13と肩を並べる、大変大きな球状星団。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 南斗六星の5番目の星λ星を起点に、北東方向へ2度少し移動するとすぐ見つかる。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 双眼鏡でも大変立派に見える球状星団。いつ見ても大きい。多少の月明かりがあっても大きく見えた。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) やはり隣のM28と比べてしまうが、はるかに大きい。是非南の空のシーイングが良いときにじっくり見てみたい。もしくは高い空に見える南半球で見てみたい。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M54      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いて座・球状星団(3)・7.3等・2'・87000光年
天体メモ 87000光年とかなり遠方の、密集した小型の球状星団。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 南斗六星のひしゃくの最初の星ζ星から西に2度ほど。他の星々と比べながら導入。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 最初に見たときは低空で薄雲もあったためか、存在が分かるのみだった。その次に見たときも、明らかにM69やM70よりは明るくて大きいものの、恒星がにじんだような見え方だった。やはり双眼鏡の11倍では、球状星団を見るには倍率が低すぎるか。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 後日記載予定
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M69      広角星図   詳細星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いて座・球状星団(5)・8.9等・3'・23000光年
天体メモ メシエ天体の中でも最も南に位置するクラスで、空の条件の良い日時・場所を選ぶ必要がある。いて座の7つの球状星団の第4番目。
お薦めレベル
見つけ方 いて座の弓の下端ε星から、小さな星々をたどるしかない。天の川の中で微光星が多いので、迷わないように。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 最初に挑戦したときは、低空の雲で見えなかった。次に実際に見えた際も、暗くて大変小さい印象だった。恒星がにじんだ感じの見え方。それでも球状星団っぽくは感じた。慣れないとこれが球状星団だと認識するのは難しいかもしれない。約8等の恒星のすぐそばに位置している。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 後日記載予定
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M70      広角星図   詳細星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いて座・球状星団(5)・9.6等・4'・29000光年
天体メモ メシエ天体の中でも最も南に位置するクラスで、空の条件の良い日時・場所を選ぶ必要がある。いて座の7つの球状星団の第5番目。
お薦めレベル
見つけ方 いて座の弓の下端ε星から、小さな星々をたどり、M69経由で導入する。直前に長方形の目立つ星ならびがあるので、そのすぐ先を探す。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 最初に挑戦したときは、低空の雲で見えなかった。次に実際に見えた際は、M69よりも更に暗くて小さいと感じた。横長の長方形(または五角形)の星ならびのすぐそばにいる。ほとんど恒星がにじんだだけのような見え方。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 後日記載予定
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M55      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いて座・球状星団(11)・7.6等・15'・20000光年
天体メモ メシエ天体の中でも最も南に位置するクラスで、空の条件の良い日時・場所を選ぶ必要がある。いて座の7つの球状星団の第6番目。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 いて座のひしゃくの底、σ星とτ星を起点に、τ星から2倍ほど先にいる。遠いので、夜空の状態によっては星ならびをゆっくりたどるしかない。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 意外に立派な球状星団。11倍の双眼鏡であっても見ごたえのある姿。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 後日記載予定
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M75      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いて座・球状星団(1)・8.6等・6'・78000光年
天体メモ いて座の7つの球状星団の最後、第7番目。隣のやぎ座にむしろ近い。銀河系内のメシエ天体では最も遠方にある。密集度「1」というすごい球状星団。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 いて座のひしゃくからは遠い。いて座のω星とやぎ座のβ星を見つけて、その中間あたり。目立つ星ならびが多いので、見つけやすくはある。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 小さく淡い天体。微光星のように見える。でも存在だけであれば、分かりやすい天体。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 後日記載予定
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M72      広角星図   詳細星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 みずがめ座・球状星団(9)・9.4等・6'・62000光年
天体メモ みずがめ座の天体であるが、ほとんどやぎ座の背中の上である。これも遠距離にある小さな球状星団。
お薦めレベル
見つけ方 やぎ座の形から、みずがめ座ε星を見つけて、そこからたどっていく。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 双眼鏡では恒星状にしか見えない。存在だけ分かるような気がするが、ほぼ見えない。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) これは小さすぎる球状星団。双眼鏡では絶対分からない。望遠鏡31倍でもしみのよう、47倍でようやく存在が分かり、80倍で球状星団に見える。これをメシエ天体というのはややひどい。なお、32cm望遠鏡だと、立派な面積体に見えた。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M73      広角星図   詳細星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 みずがめ座・星群・9.0等・3'・距離不明
天体メモ M72のすぐ東側に位置するが、これは散開星団ではなく、4つの星が集まっただけのもの。
お薦めレベル
見つけ方 M72と同様に、やぎ座の形から、みずがめ座ε星を見つけて、そこからたどっていく。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) M72を見つけるのも大変だったが、それよりも更に分からない。ほとんど見えない。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 特徴的な三角の星並びが分かりやすいが、散開星団としては3つほどの星が集まっているだけ。メシエ天体と呼ぶにはなかなかひどい。シャルル・メシエがよく見つけたと思う…。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定

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