ざなっくの星雲星団ガイドブック

晩冬の星雲星団 (赤経06h~09h、ふたご座・かに座のあたり)

M35      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 ふたご座・散開星団・5.3等・30'・2850光年
天体メモ 冬の代表的な大型の散開星団。月と同程度の大きさ。近くにあるNGC2158も同一視野で見ることが出来る。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 カシオペヤ座のカストル(兄:西側)の足元の3つの星のすぐそば。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) ぎょしゃ座のメシエ天体トリオM36、M37、M38に比べると、ずっと大きくて立派な散開星団。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) M37に似て粒揃いの星々の大集団だが、いくつかより明るい星々もあって、メリハリがあって見ていて楽しい。望遠鏡50倍でちょうど良い。素晴らしい眺め。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M44(プレセペ星団)      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 かに座・散開星団・3.7等・90'・590光年
天体メモ かに座の甲羅の上にある、大変大型で有名な散開星団。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 かに座の四角形の中央部に位置する。肉眼でも見つけられる。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 星団のサイズが大きく、視野いっぱいに星々が輝く。おびただしい数の粒ぞろいの星々。無数の星々がキラキラ輝いていて楽しい。星々の配列をたどると更に楽しめる。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 明るい粒揃いの星々で、50倍の視野が埋め尽くされる。星々が明るいので、星々の色の違いを感じることが出来る。とはいえなるべく低い倍率の方が見やすい。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M67      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 かに座・散開星団・6.1等・27'・2700光年
天体メモ かに座には有名なプレセペ星団M44があるが、もうひとつの大型散開星団がこちら。視直径は27分もある。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 かに座α星の西に2度。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) かに座の足先のα星から、たどらずにすぐに見つけられる。大型で明るい星団。入江のように複雑な形が、双眼鏡でも分かる。意外に大きく、明るい。星雲状に見える。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 入江の形は、明るい星々と微光星とで作られる形であることが分かる。明るい星も暗い星も、分解できない星々も、いろいろ同時に見えて大変楽しい。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M48      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 うみへび座・散開星団・5.5等・30'・3090光年
天体メモ うみへび座の大型の散開星団。5.5等もあり、また視直径は30分もある。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 うみへび座の頭のホームベース形状の星ならびからたどるか、こいぬ座のα星とβ星とを延長するかして、三ツ矢形状の星ならびを見つける。実際には後者が見つけやすい。その矢の中心星(いっかくじゅう座ζ星)から3度ほど先に位置する。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) あまり有名ではないが、大変大きい散開星団。M35と見比べてみても、同等の明るさと大きさ。微光星で埋め尽くされている。かなり大きい散開星団で、双眼鏡でも複雑な構造が分かる。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 粒揃いの星々が視野いっぱいに広がる。星並びの構造は非常に複雑。倍率は低めの方が楽しめる。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M50      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 いっかくじゅう座・散開星団・6.3等・16'・2600光年
天体メモ 散開星団の多いいっかくじゅう座の中で、唯一のメシエ天体。小型だが見つけやすい。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 おおいぬ座のシリウスとこいぬ座のプロキオンとを結んだ線上に位置する。または、シリウスとおおいぬ座θ星とを結んだ延長線上からも見つけられる。実際にはえいやっと、シリウスからおおいぬ座θ星へ等倍伸ばして見つけるのが良い。大変細長い「こと座っぽい平行四辺形」の中央に星団が位置している。その平行四辺形の両側には明るい恒星2つがあって覚えやすい。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) 小さいが、双眼鏡を向けるとすっと入ってきた。目立つ存在。星団だが星雲状に見える。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 50倍にすると星々が分解出来る。かなり複雑な星並び。中央ほど星々が集まっている。50倍なら面白い。低倍率だと星々が分解出来ない。望遠鏡での導入はちょっと難しかった。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M46      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 とも座・散開星団・6.0等・24'・5930光年
天体メモ 大型の散開星団コンビM46・M47のうちの一つ。東側の星雲状のものがM46。西側の星団状のものがM47。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 おおいぬ座のシリウスの東側で、こいぬ座のプロキオンの南側に位置する。シリウスから東に星をたどることでも良いが、明るいので位置がだいたい分かれば双眼鏡では導入しやすい。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) M47と同視野に入り、二重星団のよう。でも性格が正反対の星団たちである。M46は細かい星々によって構成される星雲状天体。大変大きくて見事。粒ぞろいの無数の小さな星々で埋め尽くされている。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) M46は球状星団のよう。分離した星々と、分解出来ない星雲とが、中央にいくほど集まっている。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M47      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 とも座・散開星団・5.2等・25'・3740光年
天体メモ 大型の散開星団コンビM46・M47のうちの一つ。東側の星雲状のものがM46。西側の星団状のものがM47。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 おおいぬ座のシリウスの東側で、こいぬ座のプロキオンの南側に位置する。シリウスから東に星をたどることでも良いが、明るいので位置がだいたい分かれば双眼鏡では導入しやすい。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) M46と同視野に入り、二重星団のよう。でも性格が正反対の星団たちである。M47は双眼鏡で分離出来る。オリオン座みたいな星並びが特徴的。明るい8個の星々が見える。M46に負けず、こちらも大きくて立派。大きな明るい星々が目立って美しい。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) M47は50倍で見ると、星並びの詳細は分かるが、やや上げすぎの印象。低倍率で見る方が良い。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M41      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 おおいぬ座・散開星団・4.6等・30'・2470光年
天体メモ シリウスの南4度にある、大型の散開星団。
お薦めレベル ★★★★★
見つけ方 シリウスから南方向に約4度先を探す。分かりやすい。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) シリウスからすぐに見つけられる。赤い星が中央にあって、まとまりの良い散開星団。とても大きい。12個くらいの明るく大きめの星々が、大変見ごたえがあって良い。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 星並びが拡大されて見やすくなるが、元々星雲状のものはあまりなく、星並びの形状が大きく見えるだけ。赤い星を中心に、全体的には三角形の形状。明るい散開星団、素晴らしい眺め。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定
M93      広角星図   詳細星図
星座・種類・光度・視直径・距離 とも座・散開星団・6.0等・25'・3580光年
天体メモ やや密集した散開星団。
お薦めレベル ★★★
見つけ方 M46&M47から南に約9度南下する。またはおおいぬ座のしっぽの星々からたどり、とも座の6つの箱型の星ならびを見つける。
8cm双眼鏡での見え方(暗い夜空) ξ星が二重星で、それを見つければ星団はすぐに入る。双眼鏡ではクリスマスツリー星団のようで、三角形の星雲状のものに、三角形の星々が重なっている。逆さまの向きではあるけれど。見た目は楽しい。あまり有名ではないが、大きい散開星団。三つほど明るい星が分離して見える。書籍の通りで、三角形の印象に見える。
20cm望遠鏡での見え方(暗い夜空) 倍率が高くて拡大されるが、見えている様子は双眼鏡とあまり変わらない。
8cm双眼鏡での見え方(光害の夜空) 後日記載予定

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